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(英語の記事はこちら。)
大分県由布市で、大規模な太陽光発電所(メガソーラー)の建設を規制する条例ができました。
メガソーラーによる景観の破壊を防止するための一手です。
このニュースは産経新聞や読売新聞(地域版)などで報道されました。
「自然環境等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」というこの条例は、5000平方メートルを超える太陽光パネルなどの発電設備を造る事業者に対して、届出や地元自治会への説明を義務付けています。景観が損なわれると判断された場合は、市が計画の見直しを指導することができます。
さらに、貴重な自然のある場所、地域を象徴する優れた景観や歴史的な特色のある場所を市が「抑制区域」と指定し、区域内では発電事業を行わないよう協力を求めることができます。
メガソーラーを規制する条例は九州では初めてで、全国的にも珍しいようです。
大分県の由布市は、由布院温泉などのある、九州有数の観光地で、美しい景観も人を由布院に引き付ける観光資源となっています。
(由布市 Photo by Takasunrise 0921. Reproduced under GFDL+creative commons2.5)
この由布市では、メガソーラーの計画が相次いで浮上しました。景観が損なわれると住民から反対運動が起きていましたが、国の景観法では民有地でのメガソーラー建設は規制できません。そこで由布市が去年12月に条例案作りを始めました。条例は昨日1/28に市議会で全会一致で可決、成立しました。今日1/29に公布、施行されました。
そもそもメガソーラーの建設ラッシュが起きたのは、2012年7月にスタートした再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の導入以来です。
私も今設計中のソーラーシェアリング発電所でこの制度の恩恵を受けます。この制度は再生可能エネルギーを普及するための強力な後押しですが、やはり(他のどの制度と同じで)完璧ではありません。